• タイトル
    MissileDefense (電子工作マガジン2017年SUMMER号掲載)

  • 開発環境
    IchigoJamBASIC1.2.1

  • 内容
    敵国によるICBM発射の兆候をつかんだ我が軍は、ミサイル防衛システムを配備した。
    ICBMが本土上に着弾する前にそれらを撃墜し、我が国を守らなければならない。

  • MissileDefense
  • 遊び方
    RUNすると少し時間を置いて、上空からミサイルが軌跡を描きながら落下してきます。
    画面上の照準「+」を操作し、照準の位置に迎撃弾を発射することができます。
    迎撃弾を発射すると爆炎が発生し、爆炎にミサイルを突入させることでミサイルを撃破できます。
    迎撃弾は一度に3個までしか発射することができません。
    1発でもミサイルが地表に着弾してしまったらゲームオーバーです。

    迎撃した時の画面上の爆炎の数が1つの場合は15点、2つは10点、3つは5点です。
    2つのミサイルを同時に破壊した時は、さらに10点追加です。

  • 操作方法
    [↑]キー 上移動
     [↓]キー 下移動
    [←]キー 左移動
    [→]キー 右移動
    [スペース]キー 迎撃弾発射

    2つのキーを同時に押して斜めに移動することもできます。

  • プログラムのしくみ

    変数表(プログラム2)
    [0]~[3]ミサイル1の構造体:[0]発生フラグ,[1]長さ,[2]始点のX座標,[3]終点のX座標
    [4]~[15]ミサイル2~3の構造体:内容はミサイル1と同じ
    [30]~[32]爆炎1~3の位置
    [33]~[35]爆炎1~3の大きさ
    Sスコア
    Rスコアの加算値
    I,Jループ用
    N,M爆炎用一時変数
    Kキー入力値
    V照準移動方向
    T照準の位置
    U自機のX座標
    Lミサイル用インデックス
    Cミサイルのキャラクタ
    Yミサイル描画Y座標

    各行の処理(プログラム2)
    1行コメント(ファイル名)
    2行初期化
    3行タイマ
    4~9行爆炎処理
    10~14行ミサイル処理
    15~22行キー入力処理
    23~24行ミサイルの軌跡描画

  • プログラムの具体的な入力方法
    プログラム1は機械語サブルーチンになっていますので、間違えないように入力してください。 入力間違いがあるとエラーメッセージが出ずに、IchigoJamが操作不能になってしまう可能性があります。 ですので、プログラムを入力したら、まずSAVEしてからRUNするようにしてください。 もしIchigoJamが操作不能になってしまった場合は電源を入れ直してください。 (保存していないプログラムは消えてしまいます)

  • プログラムの改造
    プログラム2の、3行めの「tick()<50-s /10」は敵ミサイルの速度を設定するタイマーになっており、現在はスコア連動で徐々に早くなるようになっています。
    「s/10」の分母を大きくするとゆっくりになり、逆に小さくすると早くなります。

    敵ミサイルの発生率は10行の「RND(10)」により決まります。
    数値を大きくすると発生率が下がり、数値を小さくすると発生率が上がります。

    このプログラムはIchigoJam-ap(PCアプリケーション版)やIchigoJam-PC(PC_OS版)でも実行することができます。
    ただし、IchigoJam-apやIchigoJam-PCでは機械語を実行することができないのでプログラム1は入力せず、その代わりプログラム2の23~24行をプログラム3のように変更してください。
    全く同じ処理を、プログラム3はBASICで記述、プログラム1は機械語で記述したものです。
    PCのスペックにもよりますが、IchigoJam-apやIchigoJam-PCはBASICの処理でも十分な速度が出ます。
    動作環境によっては照準の移動が速すぎるので、21行の「'」を消してWAIT文が実行されるようにしてください。 WAIT文の数値を変更することで照準の速度を遅くすることができます。

  • MissileDefense(プログラム1)
    10 'MissileCommand1
    20 POKE #700,254,180,140,38,54,1,14,68,144,39,63,1,15,68,0,37
    30 POKE #710,44,34,18,1,243,120,210,24,179,120,210,26,106,67,22,35
    40 POKE #720,91,2,1,36,100,2,0,32,154,66,1,212,210,26,0,25
    50 POKE #730,91,8,100,8,248,209,115,120,180,120,2,25,184,92,3,40
    60 POKE #740,2,209,1,32,157,66,5,208,48,121,184,84,1,53,171,66
    70 POKE #750,222,218,0,32,254,188,112,71
    80 LRUN(プログラム2の保存番号)
    

    MissileDefense(プログラム2)
    1 'MissileCommand2
    2 CLV:CLS:POKE4098,0:U=#50:T=#A10:POKET,43
    3 IFTICK()<50-S/10GOTO15
    4 R=4:FORJ=33TO35:IF![J]GOTO9
    5 [J]=([J]+1)%7:N=ABS([J]*2-7):M=J-3:R=R-1:IFN=7POKE[M]-32,0:POKE[M]-1,0,0,0:POKE[M]+32,0:[M]=0
    6 IFN=5POKE[M]-32,0:POKE[M]-1,0,3,0:POKE[M]+32,0
    7 IFN=3POKE[M]-33,0,3,0:POKE[M]-2,0,3,3,3,0:POKE[M]+31,0,3,0
    8 IFN=1POKE[M]-33,3,3,3:POKE[M]-2,3,3,3,3,3:POKE[M]+31,3,3,3
    9 NEXT:CLT
    10 FORI=0TO3:L=I*4:IF![L]IFRND(10)GOTO13ELSE[L+2]=RND(32):[L+3]=RND(32):[L]=1
    11 C=219:GOSUB23:IF[L]=0C=0:GOSUB23:[L]=0:[L+1]=0:S=S+R:R=R+1
    12 [L+1]=[L+1]+1
    13 LC0,0:?"SCORE ";S*5:IF[L+1]=23LC0,5:?"GAME OVER":END
    14 NEXT
    15 K=PEEK(4098):V=0:IF!KGOTO3
    16 IFK&16FORI=30TO32:IF[I]=TI=32:NEXTELSEIF[I]NEXTELSE[I]=T:[I+3]=1:POKET,3:I=33:NEXT:GOTO3
    17 IFK&1V=V-1
    18 IFK&2V=V+1
    19 IFK&4V=V-32
    20 IFK&8V=V+32
    21 K=T+V:IFK>#91F&&K<#BC0IFVPOKET,0:POKEU,0:T=T+V:U=#BE0+T%32:POKET,43:POKEU,240:'WAIT10
    22 GOTO3
    23 POKE#8C0,[L],[L+1],[L+2],[L+3],C:IFUSR(#700,C)[L]=0
    24 RETURN
    

    MissileDefense(プログラム3)
    23 FORY=0TO[L+1]:P=#900+Y*(704+[L+3]-[L+2])/22+[L+2]:IFPEEK(P)=3&&Y=[L+1][L]=0:Y=22
    24 POKEP,C:NEXT:RETURN
    

    MissileDefense(プログラム1のアセンブラリスト)
    push	{r1-r7}
    mov	r6,#8c
    lsl	r6,r6,4	'r6=#8c0=[l]
    add	r6,r1	'#8c0 実アドレス
    mov	r7,#90
    lsl	r7,r7,4	'r7=#900=VRAM
    add	r7,r1	'VRAM 実アドレス
    mov	r5,0	'y=counter
    @loop1
    mov	r2,#2C
    lsl	r2,r2,4	'r2=#2c0=704=32*22
    ldrb	r3,[r6,3]	'R3=[L+3]
    add	r2,r2,r3
    ldrb	r3,[r6,2]	'R3=[L+2]
    sub	r2,r2,r3
    mul	r2,r5	'R2=y*(704+[L+3]-[L+2])
    '--DIV st--
    mov	r3,#16	'割算	r2/22
    lsl	r3,r3,9	'r3=22*2^4=#160
    mov	r4,#1	'r4=シフト_カウンタ
    lsl	r4,r4,9
    mov	r0,0	'r0=商
    @div_loop
    cmp	r2,r3
    bmi	@div_shift	'jmp r2<r3
    sub	r2,r2,r3
    add	r0,r0,r4
    @div_shift
    lsr	r3,r3,1
    lsr	r4,r4,1
    bne	@div_loop
    '--DIV ed--
    ldrb	r3,[r6,1]	'R3=[L+1]
    ldrb	r4,[r6,2]	'R4=[L+2]
    add	r2,r0,r4	'商+[L+2]
    ldrb	r0,[r7,r2]	'R3=peek(R2)
    cmp	r0,3
    bne	@nohit	'ifpeek(p)=3
    mov	r0,1
    cmp	r5,r3
    beq	@hit	'ify=[L+1]
    @nohit
    ldrb	r0,[r6,4]	'R0=c
    strb	r0,[r7,r2]	'pokeR2,R0
    add	r5,1	'counter ++
    cmp	r3,r5	'R3-R5=[L+1]-counter
    bge	@loop1
    mov	r0,0
    @hit
    pop	{r1-r7}
    ret

    MixJuiceでのダウンロードURLは下記になります。
    MissileDefense(Program1)  http://tagiyasoft.blog.jp/missiledefense1.bin
    MissileDefense(Program2)  http://tagiyasoft.blog.jp/missiledefense2.bin
    MissileDefense(Program3)  http://tagiyasoft.blog.jp/missiledefense3.bin

    以下のように入力してD/Lしてください。
    NEW
    ? MJ GET tagiyasoft.blog.jp/missiledefense1.bin
    ? MJ GET tagiyasoft.blog.jp/missiledefense2.bin
    

    ブラウザでD/LしてIchigoJamに転送する場合は、通信ソフトでバイナリ送信をしてください。
    (例:TeraTermの場合は、メニューの[ファイル]-[ファイル送信]で当該ファイルを送信します)

  • 参考ゲーム
    ミサイルコマンド