某レ-ス車両のボディのFRP型を受注しました。
現在、Roland D.G社のMDX-650を使用して加工していますが、かなりの部品数になるので、MDX-650にもメール通報システムを取り付けて加工終了をメールで受け取れるようにすることにしました。
前回、森精機NV5000α1用メール通報システムを作成しました。
この時はシグナルタワーを利用して、加工終了と異常停止を識別しメールを送る構造にしました。
しかし、MDX-650にはシグナルタワーがありません。
そこでスイッチを直接ON/OFFすることにより加工終了した時にメールを送るようにしました。
(今回は異常停止時にメールを送る機能は付けませんでした)
まずはセンサ(スイッチ)部分の写真です。
青いテープで巻いてあるのがスイッチ。
スイッチとケースを赤い針金で固定、接触部も赤い針金を使用しています。
グレーの線は秋月電商のメーラー・ボード Ver.2・キットのデジタル端子に接続されています。
次に主軸が左端に来た状態です。
動作としては、
使い方としては、切削用のNCデータの最後にスイッチがONになる位置に移動するコマンドを挿入するとか、ポストプロセッサを書き直すとかの方法があります。
現在、弊社のMDX-650はATCユニットを外してあるので、切削終了後にX軸を最も左に移動させてスイッチをON(=メールが送られる)にしています。
ATCユニットが付いている時は、ツール交換のタイミングでメールが届くのでツールが何本交換されたかで加工終了を知ることができます。
具体的には切削NCデータの後に下記のコマンド(X軸を最も左に移動)を挿入し出力しています。
制約として、加工範囲の左から15~20mmぐらい空けて材料を配置する必要があります。
(左端に主軸が来る度にメールが送られてしまうので)
ATCを付けている時は制約ありません。
実はMDX-650には主軸のON/OFFに連動したEX端子があるのでそれを利用するのがスマートなやり方ですが、前に作ったシグナルタワーを利用したメール通報システムを取引先で話したところ、何件かで「ウチの機械はシグナルタワー無いから」といった話になって、「それならスイッチを使った接触式にすればいいんですよ」と話したことから、その実例として他の機種にも転用容易な方法としてあえてスイッチを使いました。
この方法でしたら、Roland D.G社のNC機だけでなく、シグナルタワーの無い大型工作機械でも大幅な改造を施すことなく転用可能です。
MDX-15/20等のように加工範囲いっぱいを使いたいという場合には、主軸の回転(音とか通電とか)を拾うのでも良いかと思います。
他にも、X軸,Y軸,Z軸の各軸にスイッチを設置してそれらを直列(AND回路)に繋げば、例えば「X軸右端かつY軸奥かつZ軸最上部」になった時にメールが送られるようにもできます。
MDX-650でこのシステムを実際に運用してみての感想は、軸の位置を検知するより主軸の回転を拾った方が、アラート(非常停止とか)を知ることができるので便利だと思います。
また、クーラントを使用する場合や金属切削の場合はスイッチの防水・防塵対策(フォトインタラプタを使うとか、機外にスイッチを配置するとか)を考えた方が良いかと思います。
現在、Roland D.G社のMDX-650を使用して加工していますが、かなりの部品数になるので、MDX-650にもメール通報システムを取り付けて加工終了をメールで受け取れるようにすることにしました。
前回、森精機NV5000α1用メール通報システムを作成しました。
この時はシグナルタワーを利用して、加工終了と異常停止を識別しメールを送る構造にしました。
しかし、MDX-650にはシグナルタワーがありません。
そこでスイッチを直接ON/OFFすることにより加工終了した時にメールを送るようにしました。
(今回は異常停止時にメールを送る機能は付けませんでした)
まずはセンサ(スイッチ)部分の写真です。
青いテープで巻いてあるのがスイッチ。
スイッチとケースを赤い針金で固定、接触部も赤い針金を使用しています。
グレーの線は秋月電商のメーラー・ボード Ver.2・キットのデジタル端子に接続されています。
次に主軸が左端に来た状態です。
動作としては、
- 主軸ユニットが左端に移動
- 主軸ユニットが赤い針金を左に押し込む
- スイッチがON
- メール送信
使い方としては、切削用のNCデータの最後にスイッチがONになる位置に移動するコマンドを挿入するとか、ポストプロセッサを書き直すとかの方法があります。
現在、弊社のMDX-650はATCユニットを外してあるので、切削終了後にX軸を最も左に移動させてスイッチをON(=メールが送られる)にしています。
ATCユニットが付いている時は、ツール交換のタイミングでメールが届くのでツールが何本交換されたかで加工終了を知ることができます。
具体的には切削NCデータの後に下記のコマンド(X軸を最も左に移動)を挿入し出力しています。
N99 | |
(MOVE TO HOME POSITION) | コメント |
M5 | 主軸回転ストップ |
G91G28Z0. | Z軸機械原点(MDX-650の場合は最上部) |
G91G28X0.Y0. | X,Y軸機械原点(MDX-650の場合は左手前)←この時にスイッチがONになる |
G91G0X20. | X軸を右に20mm移動←スイッチをOFFにする |
Y450. | テーブルを手前に移動 |
M30 | プログラム終了 |
% |
制約として、加工範囲の左から15~20mmぐらい空けて材料を配置する必要があります。
(左端に主軸が来る度にメールが送られてしまうので)
ATCを付けている時は制約ありません。
実はMDX-650には主軸のON/OFFに連動したEX端子があるのでそれを利用するのがスマートなやり方ですが、前に作ったシグナルタワーを利用したメール通報システムを取引先で話したところ、何件かで「ウチの機械はシグナルタワー無いから」といった話になって、「それならスイッチを使った接触式にすればいいんですよ」と話したことから、その実例として他の機種にも転用容易な方法としてあえてスイッチを使いました。
この方法でしたら、Roland D.G社のNC機だけでなく、シグナルタワーの無い大型工作機械でも大幅な改造を施すことなく転用可能です。
MDX-15/20等のように加工範囲いっぱいを使いたいという場合には、主軸の回転(音とか通電とか)を拾うのでも良いかと思います。
他にも、X軸,Y軸,Z軸の各軸にスイッチを設置してそれらを直列(AND回路)に繋げば、例えば「X軸右端かつY軸奥かつZ軸最上部」になった時にメールが送られるようにもできます。
MDX-650でこのシステムを実際に運用してみての感想は、軸の位置を検知するより主軸の回転を拾った方が、アラート(非常停止とか)を知ることができるので便利だと思います。
また、クーラントを使用する場合や金属切削の場合はスイッチの防水・防塵対策(フォトインタラプタを使うとか、機外にスイッチを配置するとか)を考えた方が良いかと思います。
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